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F.A.Q.

Frequently Asked Questions

概要

血液流動性測定(血液サラサラ検査)とはどのような検査ですか?

チップのセルに血液を流し、その流動性を確認する検査です。チップのセル幅(6~7μm)はほぼ末梢の毛細血管の幅に相当しますので、擬似的に末梢毛細管を再現し、ストレスを掛けた状態における血液流動性を確認できます。MCFANは血液の流れを視覚的に捉えることと、血液(100μL)の流れた時間を測定しています。

臨床

測定結果と疾患との関連性はありますか?

多くの医療機関や食品メーカーなどでMCFANを用いた検討が行われており、食生活・運動などの生活習慣や種々の生理的変化により通過時間が変動する事、また流動像を観察することにより血液中の特定成分の機能異常を判定できることが明らかになってきました。しかしながら、血液の通過時間や流動像は非常に多くの要因によって変化するため、現状では特定の疾患との関連性があるとの学会報告はなされていません。

血液通過時間の参考基準値は?

弊社の検討では参考基準値35~50秒となりました。

食事の影響はありますか?

食事摂取による測定値の差はないと考えられています。1)
食事の質においては野菜、魚、肉の順で血液流動性が悪くなることが報告されています。3)

水分摂取の影響はありますか?

健常者では水分摂取による測定値の差はないと報告されています。2)

喫煙の影響はありますか?

喫煙の影響により血液流動性が悪くなることが報告されています。3)

運動の影響はありますか?

運動の影響により、運動を行った方が血液流動性の良くなることが報告されています。3)

性差はありますか?

性差については、男性>女性となることが報告されています。4)

チップ内を流れる血液と生体内の毛細血管では血液に掛かるストレスが違うのでしょうか?

チップはあくまで擬似毛細血管ですので実際の血管とはストレスの度合いが異なります。MCFANでは20cm水柱差を利用して血液の流動性を求めており、血液の流速は生体内の毛細血管と比較して約10倍程度早いと考えられています。

採血

どのような採血管を使用すればよいのでしょうか?

弊社ではVenojectⅡ(ヘパリンNa、5mL用、真空採血管VP-H050K:テルモ社製)真空採血管の使用を推奨しています。VenojectⅡ以外の採血管では容器やキャップの素材等が異なるため、血小板の凝集能等に影響し血液流動性分析値が異なることが予測されます。

なぜ抗凝固剤にヘパリンNaを推奨しているのですか?

ヘパリンは生体内に存在する唯一の抗凝固剤です。したがって、生体内の毛細管と同等の血液流動性を反映することから推奨されています。 市販の採血管のヘパリン量は60~70U / 5mLで、血液流動性測定では血小板の凝集が進行し血液通過時間が遅くなる可能性があります。そのため250U / 5mL(5% / mL)のヘパリンを添加するよう推奨しております。   その他、日常よく利用される抗凝固剤にはEDTA、クエン酸などがあり、血液に対する抗凝固作用の機序はそれぞれ異なります。これらの抗凝固剤を用いても血液流動性の測定は可能と考えますが、現状ではそれらの抗凝固剤を使用した場合の血液流動性についてのデータが乏しいことをご了承ください。

市販の採血管をそのまま利用できますか?

市販の採血管は60~70U/5mLとヘパリン量が不足しているため、血小板の凝集が進行し血液通過時間が遅くなる可能性があります。
そのため弊社では250U/mL(5%/mL)のヘパリンを添加するように推奨しております。

採血後、どの程度の時間なら保管してもよいですか?

どうしても採血後すぐに測定できない場合は採血後30分以内に測定してください。なお、止むを得ない場合は60分以内に測定し、参考値としてください 5)。

1回測定した採血管で再検してもよいですか?

採血後30分以内であれば再検いただいて結構です。

測定

MCFAN HR300を使用した場合、測定開始から測定終了までの所要時間は?

検体をセットしてから、測定終了までの所要時間は約8分程度です。

MCFANを使用するにはどんな消耗品が必要ですか?

消耗品としては市販の生理食塩水と蒸留水、感熱記録紙が必要です。その他、HR300ではディスポーザブルチップ、HR100では繰り返し使用できるシリコンチップが必要となります。

補正値とはどのようなものですか?

補正値とは生理食塩水100μLを測定した時の通過時間を12秒(基準)として、血液の通過時間を補正しています。目的はディスポーザブルチップの個体差を補正するためです。
補正値は下の計算式で求められます。補正値=血液通過時間(100μL)/生理食塩水通過時間(100μL)×12秒

MCFAN HR300を使用した場合、測定データはどのような形式でパソコンに保存されますか?

静止画12点(ビットマップイメージ形式)、動画(ビデオクリップ形式)、検査データ(テキストドキュメント形式)がパソコンのCドライブ:マイドキュメントに保存されます。検体により差がありますが1検体あたりの保存容量は約300MB(健常者)~約600MB(タイムオーバー時)を目安としてください。なお、付属のパソコンには126GBのハードディスク(仕様は05年8月現在)が内蔵されていますので、おおむね300検体分のデータを保存する事ができます。

MCFAN HR300を使用した場合、動画などをどのような媒体に保存することができますか?

付属のパソコンをご購入いただいた場合、予めシステムに組み込まれている血液流動性報告書を印刷して患者様にお渡しすることが可能です。報告書には患者属性、血液流動状態の静止画4枚、血液通過時間が表示されます。また、付属のパソコンにはCD-Rドライブ(仕様は05年8月現在)がありますので、血液流動性分析の動画をCD-Rに保存し、患者様に配布することが可能です。なお、DVD、VHSに保存し配布する場合には、DVD-Rドライブ、ビデオデッキが別途必要になりますが、詳しくは最寄りの販売代理店にお尋ねください。

出典
1)川上明美 他:MC-FANの基準値の設定と種々の因子の影響についての検討.日本ヘモレオロジー学会誌,3 :9-13,2000
2)菊池佑二 他:水分摂取の全血通過時間に及ぼす影響.日本ヘモレオロジー学会誌 ,6(2): 123-126.2003
3)菊池佑二 他:健常者の部分母集団におけるMC-FAN全血通過時間の分布.日本ヘモレオロジー学会誌,4 : 7-13.2001
4)菊池佑二 他:MC-FANによる全血通過時間の測定と男女間の比較.日本ヘモレオロジー学会誌 ,2 : 25-28.1999
5)平山俊和 他:健常人におけるMC-FANによる全血通過時間測定の安定性の検討.日本ヘモレオロジー学会誌,5(1):1-5.2002

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